106:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 21:11:34.48 ID:nKI6vhSl0
「もう、少しだね」
弱々しい声が、私の背中を押す。
「分かってる。あと少し。あと、少しよ」
この声は、彼女へ向けられたものか。
それとも、自分に言い聞かせる為か。
一瞬、幼い日の幸せを想う。
けれど、決別しなければならない。
この歌のように。
私は、あなたを忘れない。
でも、きのうにはかえれないのだから。
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