102:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 21:04:56.89 ID:nKI6vhSl0
「私、千早ちゃんに歌って欲しいなあ」
「どうして?」
「千早ちゃんがこの歌を歌えば、きっとみんなが認めてくれるもん。……ちょっと、複雑だけど」
「複雑?」
「う、ううん! なんでもないよ!」
彼女は慌てて、取り繕うように笑った。
その表情に、いつもの快活さは見えない。
「ねぇ、何を隠してるの?」
「うぇっ!? か、隠してななななんてないよ?!」
「……そう」
隠し事はばればれなのに。
これ以上聞いても無駄だろう。
こうなった時の彼女は、本当に口が堅い。
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