48: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:25:04.67 ID:uTMWIPZd0
―― 数日後
イヴから連絡が来た。
49: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:26:03.27 ID:uTMWIPZd0
そして彼女は幼く、心優しく、なおかつ繊細な少女だ。
感情が大きく揺れ動く時、寒波は押し寄せるという。
アナスタシアは自分の力をまだうまくコントロールできていないのだ。
50: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:29:33.64 ID:uTMWIPZd0
『そっか』
「ああ。どうしてもアナスタシアさん自身の問題になってくるそうだ」
『流石にそっちは専門外だにゃ〜。あたし人の気持ちわかんないかんね』
51: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:32:54.39 ID:uTMWIPZd0
「あのさ。感情って何だと思う?」
『……?』
「なにも心がどうたら〜みたいなクサい芝居がしたいんじゃない。一般的な解釈でいいから」
『……脳の電気信号と特定の分泌物によって発生する化学反応』
52: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:33:59.79 ID:uTMWIPZd0
「誰かの感情に作用して、反応させて、変化させる。それをするのがアイドルだ。科学者でも心理学者でもない」
『じゃあせんせー、必要な工程と材料の提示をおねがいしまーす』
「この先はキミ自身の目で確かめてくれ!」
『おにあくま』
53: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:38:00.77 ID:uTMWIPZd0
こっちはブラック、フレデリカは角砂糖を四つも入れた。
「レッスンどうだった?」
「順調順調〜。もうアタシに掬われないドジョウはいないよ!」
54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:40:32.66 ID:uTMWIPZd0
「鬼とか悪魔とか言われた」
「ワオ! プロデューサー鬼だったのー? それならそうと早く言ってよね!」
「そこだけ真に受けんなっつの。……まあ、とにかくあれだ」
55: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/27(火) 14:43:09.67 ID:uTMWIPZd0
一旦切ります。ペース遅めですみません。
ここまでで大体半分くらいです。
56: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/28(水) 23:52:42.87 ID:6pVTYQkg0
【一ノ瀬志希かく語りき・そのよん】
視点を変える必要がある。
57: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/28(水) 23:56:37.53 ID:6pVTYQkg0
「どうしてあたしについて来てくれたの?」
初めてそんなことを聞いた。
アーニャちゃんは目を丸くして、だけどあまり迷うこともなく答えた。
58: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/28(水) 23:57:08.59 ID:6pVTYQkg0
アプローチの仕方を変えれば、反応もおのずと変わってくる。
体質や健康状態とは違う質問を投げれば、当然回答も違ってくる。
「二人の眼は、きれいでした。わたしの好きな星(ズヴェスダ)みたいに、きらきらしていました。
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