56:名無しNIPPER[saga]
2018/03/21(水) 01:15:00.87 ID:EAF0Yir90
8月28日 PM16:00
「それじゃあ何か?二人して大島で一泊してきたってのかい?
まったく窓際部署は気楽でいいねぇ…
こっちは忙しい合間を縫って手伝ってあげたのにさ…」
「わかってますって。だからお土産買ってきましたから!ハイ、大島名物のくさや♪」
「お前さぁ…若いんだからもっと小洒落た物買って来いよ…」
大島から戻った直後、右京たちは警視庁の特命係の部署に戻っていた。
そこで留守中に調べ事をしてくれた角田に土産物を渡すカイト。
土産物に不服そうな角田だがそれは置いといて、留守中調べたことを報告した。
「まあそれはともかくとしてだ、調べておいた件だが面白い事がわかったぞ。
山村貞子の死体を発見した浅川玲子と高山竜司だが…
この二人なんと元夫婦だったんだとさ!」
「やはりそうでしたか。
若い男女が長時間一緒に行動しているのですから
もしかしたら二人はただならぬ関係かと勘繰っていましたが…なるほど。」
「それでな、二人には子供がいたんだが…
名前は『浅川陽一』といって事件当時はまだ小学1年生だった。
まぁ両親は死んじまって親類も高山竜司の方は天涯孤独だったようだし
浅川玲子も前に言ったが両親が死んじまっている。
それで仕方なく当時高山竜司の教え子ってのが引き取ったそうだ。」
「教え子が?
親族でもない人間が引き取ったんですか?いくら恩師だからってそこまでしますかね?」
「そんなこと言われてもわからん。とにかく二人は今でも一緒に暮らしているらしいぞ。」
「ちなみに浅川陽一を引き取った教え子の名前は?」
「当時大学生で今は城南大学の教授の高野舞って女だ。」
高野舞、それは先ほど山村家で聞いた
15年前に浅川たちが死んだ直後に貞子を追っていた女の名前だ。
どうやらここにきて山村貞子の他にも奇妙な接点が見受けられた。
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