唯「四月は君の華」
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73:1[saga]
2018/03/25(日) 13:06:11.90 ID:CE9RRJAi0
62.放課後

パフェを食べに行った帰り道。私はまだ完全には馴染めていないけど、冗談を言えるくらいにはなっていた。

その時、私の携帯電話が鳴る。
通話相手は、唯先輩。

「もしもし、唯先輩ですか?」

『うん、そだよ。梓ちゃん今どこにいるの?』

「どこって、帰り道です。あっ……! すみません、今日行くって言ってたのに……!」

忘れていた。最近音楽室に行かないこともあったから、約束をすることにしたのだ。

『あはは、いいんだよ〜。梓ちゃんに何かあったのかなって心配しちゃったよ』

「ごめんなさい……」

私は友達に聞こえないように隠れた。

「まだ音楽室にいるんですか?」

『……うん。そだよ』

「じゃあ今からそっちに行きます。待っててください」

『え、いいよ別に! 梓ちゃん、みんなと一緒なんでしょ?』

「そうですけど……」

『じゃあ付き合ってあげて? 私ももう帰るから』

「そう、ですか」

電話は強引に切られた。私は罪悪感でいっぱいになる。


その夜、唯先輩の行方不明の知らせが飛んできたのだった。



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