唯「四月は君の華」
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57:1[saga]
2018/03/24(土) 22:37:40.87 ID:N9NZ/oAL0
49.梓side

椿「公生と唯ちゃんって、いつ見ても親子みたいだよね」

私に遅れてやってきた2人を迎えると、有馬さんが調理を始めた。

純「顔は似てませんけど、雰囲気は似てますよね」

梓「似てるかなぁ」

確かに似ているかもしれない。はっちゃける前の、またふざけてない時の唯先輩。2人の柔らかい笑顔は、どことなく似ていた。

公生「まあ8年前……唯ちゃんが5歳の時から知り合いだからね。僕に影響を受けちゃったんじゃないかな」

椿「公生に似てるって……」

公生「おい椿」

爆笑する椿さんに有馬さんは焦げたピーマンを投げつけた。椿さんは軽々と避ける。

公生「ほら唯ちゃん、みんなに分けてあげて」

有馬さんは焼けた肉を唯先輩の持つ皿にどんどん乗せていく。その姿はまさに父親と娘だった。

唯「はい、梓ちゃん。たくさんお食べ〜」

梓「あ、ありがとうございます」

椿「公生がお父さんなら、お母さんは凪なのかな」

公生「かもしれないね」

その時、有馬さんの携帯電話がなった。

公生「もしもし? ああ凪ちゃん、もうその辺? じゃあ椿を向かわせるから、ちょっと待ってて」

梓「……どなたですか?」

公生「あ、君は知らないんだっけ。僕のライバルだよ。今日はあと何人か強者が来るから覚悟しといてね」



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