199:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/28(水) 12:43:11.32 ID:lAJD/6By0
少年「ボンボリは大丈夫!?」
オル「う、うんっ、あのイタチの人が抱えて」
行動が速い。ただ病院の場所を知っているのだろうか。いや、流石にわかっているから行動したのだろう。おそらく。
少年「ごめん、オルレアン。飛べるか?」
オルレアンの顔色は青く、唇も紫色。ボンボリの状態を見て強くショックを受けたみたいだ。
でもオルレアンにいってもらわないと困る。
自分の無力な人間の体が恨めしい。俺では地を駆けることも空を往くことも難しい。
オル「うん、大丈夫」
少年「心配だからオルレアンもイヅナと一緒に」
オル「わ、わかったよ。えっと、少年くん」
少年「どうした?」
オル「一人じゃ、怖いよ。ついてきて、ほしいな」
少年「………わかった」
オル「ありがとう、少年」
少年「元気出せよオルレアン。絶対無事に決まってるだろ」
オル「そう、かな。大丈夫かな?」
少年「馬車よりずっと、風よりもずっと速いやつが病院までつれてってるんだから」
オル「………ありがと、少年くん」
オル「急ぐよ。めちゃくちゃ、急ぐよ!!」
そういってオルレアンは気丈にも立ち上がり、数度翼を羽ばたかせた。
オル「あのイタチやろうになんか負けないんだからねっ☆」
いつも通りのオルレアンの笑顔にほっとする。胸をなで下ろしたのもつかの間、オルレアンは大きく翼を羽ばたかせながら飛び、その強靱なかぎ爪で俺の肩をがっちりと掴み
オル「いくよっ☆」
俺を引きずりながらトイレの窓から飛び立った。
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