198:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/28(水) 12:41:52.36 ID:lAJD/6By0
俺は乱れた呼吸を押さえながら今起きていることを話すと、子供たちがざわめく。
慌ただしくなる子供たちを押さえながらマザーが立ち上がった。
少年「ボンボリちゃんにはなにか持病が?」
マザー「あります。最近は安定していたので安心していたのだけれど」
マザー「生まれつき突発性の発作があって、体内を循環する魔力の流れが乱れ、暴れることで内臓、血管、神経を圧迫するんです。でも、発作は本当に小さいころのことで」
イヅナ「おいババア! それより病院に連れてくべきなのか!? それとも寝かせとけばいいのか!?」
イヅナが勢いよく立ち上がり机を叩く。その音と倒れた椅子の音に動揺していたマザーがはっとした。
マザー「発作は治まるのを待つしかありませんが、その後の治療は病院で」
イヅナ「じゃあ病院につれてけばいいんだな?」
少年「今すぐ連絡をして」
イヅナ「それじゃあおせえだろうが! ガキはどこだ。俺が運ぶ!」
少年「病院まで!? マザーここから一番近い病院は?」
マザー「馬車で30分ほどのところに」
イヅナ「じゃあ俺が走った方が速ぇ」
イヅナ「案内しろ、風紀委員!!」
少年「! こっちだ!!」
トイレにいることを教えるとイヅナは本当に目にもとまらぬスピードで走って行った。
遅れて風が廊下に吹く。俺もそれに遅れてボンボリの元へと向かった。
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