197:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/11/28(水) 12:40:15.06 ID:lAJD/6By0
少年「大丈夫か!? どうしたオルレアン!!」
オル「しょ、少年………」
オルレアンはトイレにいた。一般家庭のそれと違い、数名が同時に使用できる学園と同じ規模のもの。オルレアンはよく掃除された青いタイル敷きの床の上でへたり込んでいた。
オル「ぼ、ぼ、ボンちゃんが」
オルレアンが震えた手で個室の中を指す。俺はトイレの中に入り、その指が指すものを見た。
少年「!!」
ボンボリが倒れていた。乳白色の肌は今は薄青色となり、ぐったりしている。
呼吸はある。ただし浅い。
外傷は見当たらないからどうやら襲われたとかいうわけではないようだ。
なら、病気かなにかだ。なら急ぐ必要がある。
少年「オルレアン、ボンボリを見ててくれ」
オル「う、うん」
マザーならわかるかもしれない。もしボンボリがなにか持病を持っているのなら把握しているはずだ。とにかくなぜ倒れたかがわからないと対処ができない。
そう判断して俺は食堂に向かって走った。
木張りの廊下を全力で蹴ると、ぎぃぎぃと古びた音がする。端から見れば実に慌ただしいことだろう。だったらその音で気づいてくれ。誰か早く。
少年「マザーさん!!」
食堂の扉を開け放つ。扉が壁にぶつかって派手な音をたてたが構わない。その音に驚いたみんながこっちを見た。
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