75: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/11(日) 23:05:52.27 ID:h206M/Hho
もはや彼女の心は汗まみれ。恋する乙女以外の何者でもない恍惚としきった表情で、
どうにかP氏の口より「好き」の単語を引き出そうとする大興奮の灼熱うみみ。
その様は愛の女神すら裸足で逃げ出し嫉妬の悪魔さえ匙を投げだす熱っぷり。
今こそ情熱猪突恋進撃! どストレートなLOVEを求む声に浮かされるままP氏は噴き出る汗を物ともせず。
「好きだっ!」
「ホント!?」
「嘘じゃない、ホントだ! 好きだー!」
「もっと言って、もっと言ってっ!」
「ああもう何度でも言ってやるさ! 好きだ! 好きだとも!
大好きだよ!! これほど愛しく思ったのも初めてだ!!」
「プロデューサーっ!! 私、私……今が人生の中でいっちばん嬉しい瞬間だよーっ!!」
嬉し涙と興奮で海美の目と顔はもう真っ赤っかだ。
プロデューサーの顔も汗をダラダラ真っ赤っか。
二人のバカ騒ぎが狭い室内に反響する。振動で窓がガタガタ揺れる。
そうして、喜びの感情を爆発させるように海美が氏の顔を思いきり抱き締めた時であった。
閃光。一瞬のうちに世界が光りで包まれる。
同時に起きた耳鳴りによって音という音も失われると、
P氏と海美が感じるのは互いの肌を通して伝わる熱のみに。
一体何が起こったのか?
幸せの絶頂を突破して高まり過ぎた海美の精神力が異界への道を開いたのか!?
89Res/78.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20