未来を置き去りにしてバイトをする
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40:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:42:39.82 ID:TiYpGBsM0
次の日,格別の晴天が僕を迎えた.

自然と気分も軽くなり,駅まですいすいと歩き,目的地付近の駅まで向かうモノレールへ乗り込んだ.

窓でUVカットされ肌にも優しい日光に包まれていると,乗っている時間があっという間に過ぎていく.
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:47:09.78 ID:TiYpGBsM0
眼鏡に搭載されたPAIにとって,悪人と遭遇した際にできることは多くない.

精々強力な光を悪人へ照射して,目くらましする程度だ.

PAIの名誉のために言っておくと,視覚に関わる機能はそれなりに優れていると僕は思っている,
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:55:30.18 ID:TiYpGBsM0
照り付ける太陽の光に目を細めながら,僕はPAIへ「視線で」話しかける.


ユウマ:いい天気だ

以下略 AAS



43:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 00:58:43.85 ID:TiYpGBsM0
PAIのおかげで,最大までふり絞られた画面は,太陽以外真っ暗な世界だった.

ところどころ,胡麻のような黒点がみえ,時折フレアによって太陽の境界が揺れる.

ああ,今の時代はモノレールの窓越しに,太陽の黒点だって見えてしまう.
以下略 AAS



44:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 01:13:10.67 ID:TiYpGBsM0
ユウマ:と,思ったのだけどPAIはどう思う

PAI:ご安心ください.人類が宇宙を解明する前にあと百回は人類は滅びます

ユウマ:だからバイトしていて,いいのか?
以下略 AAS



45:名無しNIPPER[sage]
2018/03/03(土) 01:18:58.32 ID:v9fnWSH4o
実家が農家なら少なくとも飢え死にすることはないのにな


46:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 01:42:49.31 ID:TiYpGBsM0
用語解説

※2 集積回路と人工知能の性能について

集積回路にはトランジスタがたくさん載っており,その密度が高まるほど,CPUの性能が上がると考えられる
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage]
2018/03/03(土) 01:45:24.08 ID:TiYpGBsM0
今日は終わりです


48:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 23:37:45.98 ID:TiYpGBsM0
ここがバイト先の会社か.ビルは五階建てで,青い空が映り込んだガラスがビル一面に貼られていた.

ビルの入り口には田中ITコンサルティングと彫られた石碑がある.

地味な名前の割に(全国の田中さんに失礼)立派な構えである.
以下略 AAS



49:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 23:43:57.14 ID:TiYpGBsM0
PAI:ユウマ,2階の窓から見られています.ここで,立っているのはどうも目立ってしまうようです.

ユウマ:え?

PAIの示す方向をじっと目を凝らすと,熊のような図体の黒い影が窓の近くに立っていた.
以下略 AAS



50:名無しNIPPER[saga]
2018/03/03(土) 23:51:27.95 ID:TiYpGBsM0
受付のアンドロイドに来訪した用件を伝えると,簡素な待合室へ通された.

パイプ椅子に座りそこで待つこと数分,ついさっき見た図体の男が現れた.

近くでみると,見上げるほどの背の高さと筋肉の塊のせいで,黒色のスーツがビッチリと肉体に張り付いている.
以下略 AAS



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