21:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:42:29.76 ID:miKl5BoQo
ベッドが揺れた。
私のお腹の辺りに何か触れる。
春香の手。
そこから、探るように。
胸元、肩、首筋、そして頬に添えられる。
22:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:43:27.08 ID:miKl5BoQo
千早「っ……ぅ、っ……」
こんなにも鮮烈に。
こんなにも直接的に誰かの愛情を感じたのは、いつ以来だろう。
23:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:44:46.96 ID:miKl5BoQo
春香「っ……!」
自分の泣き声に混じって、春香が息を呑む音が聞こえた。
いけない、これではまた誤解させてしまう。
「自分がキスしたせいで泣かせてしまった」
24:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:45:57.58 ID:miKl5BoQo
頭を強引に引き寄せる。
勢いに任せて自分の顔を寄せる。
唇が、多分、頬の辺りに当たった。
違う、ここじゃない、もっと、右、ここ、違う、こっち、もっと……!
25:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:46:43.00 ID:miKl5BoQo
私の体を、頭を、春香の腕が抱きしめる。
少し息苦しいほどに、強く。
私も春香を抱き返す。
そして、声を上げて泣いた。
26:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:48:36.75 ID:miKl5BoQo
・
・
目が覚めた時、隣に春香は居なかった。
私は自宅のベッドに一人で寝ていた。
天井も、何もかも、見慣れた自分の部屋だった。
27:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:50:00.75 ID:miKl5BoQo
いや、そんなことはない。
大体、春香とは今でも十分に仲は良いのだし。
これ以上おかしなことを考えないよう、まずは顔を洗って気持ちを切り替えよう。
……でも、もし仮に、本当にあんな状況に置かれたとすれば、
28:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:53:40.07 ID:miKl5BoQo
事務所の前に着く頃には、ある程度気持ちの切り替えはできていた。
少なくとも今のところは。
春香の顔を見たとき、おかしな反応や表情をしてしまわないかが不安だ。
深呼吸し、扉を開ける。
29:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:54:07.09 ID:miKl5BoQo
これで終わりです。
付き合ってくれた人ありがとう、お疲れ様でした。
30:名無しNIPPER[sage]
2018/02/26(月) 21:56:06.46 ID:q2Ish2fHo
乙
壁にキスして終わるかと思ってた
31:名無しNIPPER[sage]
2018/02/26(月) 22:01:13.92 ID:MGskIJnjo
やっぱりはるちははイイゾ〜
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