25:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:46:43.00 ID:miKl5BoQo
私の体を、頭を、春香の腕が抱きしめる。
少し息苦しいほどに、強く。
私も春香を抱き返す。
そして、声を上げて泣いた。
この涙が何なのか、私にも分からない。
堪えきれない感情の全てが、行き場を失って涙になって流れ出ていた。
でも、どれだけ溢れても、春香が全部受け止めてくれる。
そんな想いが、安心感が、きっとそこにはあった。
泣きじゃくる私の頭を、春香は優しく撫でてくれた。
時折耳元で、春香が鼻をすする音が聞こえてきた。
そのことが、春香も一緒なんだって、思わせてくれた。
だから私は思い切り泣いて、泣いて……
いつの間にか、眠っていた。
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