11:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:28:37.99 ID:miKl5BoQo
『春香とキスをしたくない』
そんな私の想いが……本音が。
そのまま表情に出てしまっていたんだ。
春香「何日かこのまま待ってればさすがに出してもらえるよね?
食べ物も飲み物もあるんだし、本とか映画とかもあるし。
無理にキスなんてしないで、普通に楽しく過ごしちゃおっか!」
そう言って明るく笑う春香。
でもきっと……いや、間違いなく、私はさっき、春香を傷つけた。
あなたとキスしたくないわけじゃない……。
一言でもそう言えれば良かったのだけれど。
言えなかった。
長い間他人と深く関わることなく、興味も持とうとしなかった私の口は、
キスという単語が喉より上に出てくることすら押しとどめて、
千早「……ごめんなさい」
ほとんど吐息のような、掠れた謝罪の言葉を辛うじて発しただけだった。
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