93:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:59:07.06 ID:PoruoH2d0
「私はきっと、おまえたちを自分と博士にあてはめていたのです」
「ぼくとサーバルちゃんを……ですか?」
「ええ。もしも博士がサーバルで、私がかばんの立場だったら…………そう考えたのです」
ひゅうと音が鳴り、強い風がぼくたちの横を通り過ぎていく。
「おそらく私だったら、とても耐えられないでしょうね。日に日に弱って、皮肉すら言えなくなる博士を見るくらいなら、毒をあおって死んだ方がマシだと思うはずです。私はフレンズの間だと堅物でクールだとか言われているらしいですが、実際はそんな鋼の心など持ち合わせていないのです」
「でも、おまえは違った。何が何でもサーバルを救おうと、パーク中を駆け巡り、そしてここまでやってきた」
「そんなおまえが、弱音を吐いて投げ出そうとするものですから……ついカッとなったのです」
「……そういうことだったんですね」
助手さんは、座っていた場所から、さらにぼくの方へと近づいていく。
「かばん、おまえはサーバルをどう思っているのですか?」
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