81:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:52:55.46 ID:PoruoH2d0
怖い。
サーバルちゃんを怖いと思うのは初めてだった。
姿勢を低くして唸り声をあげる彼女は、今すぐにでも飛びかかってきそうな迫力を持ち備えていた。
「大丈夫、セルリアンはもういないよ。思い出して、ぼくはかばん、サーバルちゃんが探してたかばんだよ」
「だから落ち着いて……」
「…………!!」
ばっ!
「わっ!」
どさっ!
「かばん!」
「いっ……ぁ……!」
刹那、サーバルちゃんはぼくへ襲いかかり、身体を床へ押し倒した。
体を強く打ちつけたぼくは、朦朧とする意識と、肩に食い込む硬い爪の痛みとの間で苦しみ悶えていた。
「今助けるのです、かばん!」
「だめです、助手! 今サーバルに刺激を与えたら、何をされるか分からないのです!」
「でも、このままではかばんが……!」
「がるるるる……!」
「さー……ばる……ちゃ……」
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