68:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:45:31.19 ID:PoruoH2d0
がちゃ
バスのドアを開けると、眼前に開放的な空間が広がる。
以前来てからまだそんなに時間は経っていないはずなのに、ここ最近の出来事が多すぎて、妙に懐かしく感じられる。
「久しぶりだなあ……」
「あれ? そんなに来てなかったっけ……?」
思ったことをぽつりと口走ってしまい、サーバルちゃんは不思議そうな顔をした。
「待ちくたびれたのですよ、かばん!」
「待ちくたびれたのです」
頭上から大きな声が聞こえる。見上げてみると、としょかんの屋根の上から、博士と助手がこちらを見下ろして立っていた。二人は翼を広げて飛び立ち、大きく旋回して見事ぼくたちの前に着地した。
「われわれはずっとおまえを待っていたのですよ」
「こんにちは、博士さん、助手さん。えっと……」
「言わなくても分かるのです。われわれへの感謝から、またカレーを作りに来たのですね?」
「えっ」
「安心するのです。こんなこともあろうかと、博士のお腹はぺこぺこなのです」
「博士、それはたまたまでは……」
「あの……」
131Res/157.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20