57:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:35:38.24 ID:PoruoH2d0
「やっぱり疲れてるっス。もう少し休んだ方がいいっスよ」
「だめだよ……サーバルちゃんをなんとかしなきゃ……」
「かばんさんまで倒れたら元も子もないっスよ! 難しいことは置いといて、今は一旦落ち着くべきっス!」
ビーバーさんの放った正論に、ぼくの反論する余地は残されていなかった。
この時、ぼくは自分がサーバルちゃんに突き動かされ、感情的に動いていたことに初めて気づかされた。
今のぼくは、じっくり考えて動くことができなくなっている。
ビーバーさんの言う通り、こういう時こそ落ち着いて対処するべきなのに。
「……そうですよね。ごめんなさい」
「謝らなくていいんスよ。さ、早く家に戻るっス! プレーリーさんがみんなの分のジャパリまんを用意してくれてるっスよ!」
プレーリーさんについて行く形で、ぼくたちは再び歩き出した。
「……行こうか」
「うん」
「…………」
この時、ぼくはまだサーバルちゃんがある感情を持ってぼくを見つめていたことに気づいていない。
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