55:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:33:28.09 ID:PoruoH2d0
ぼくはバスに置いたままのラッキーさんを取りに行くことにした。
もちろんサーバルちゃんも一緒だ。
「っ……」ぎゅっ
(サーバルちゃん……)
サーバルちゃんはぼくの左腕を両腕でがっちりと掴んで歩いていた。のりでくっつけたかのように密着していて歩きづらいけれど、今はぼくもこうしている方が安心する。腕から加えられる強い力が、彼女のぼくを失うことに対する恐怖を暗示しているように感じた。
「昨日ハドウダッタ?」
出会ってすぐの開口一番、さっそく耳の痛い質問をぶつけられる。
「サーバルちゃんが苦しんでいる原因は分かりました。ただ……」ちらっ
「…………」
「どうすればいいのか分からないんです」
「……詳シク聞カセテクレルカナ」
ぼくはサーバルちゃんが見る「こわい夢」についてラッキーさんに説明した。
以前にも似たような症状を患ったフレンズがいないか聞いたところ、フレンズの生態について熟知しているラッキーさんでも、そのような事例は聞いたことがないと返ってきた。
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