54:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:31:46.02 ID:PoruoH2d0
「サーバルちゃん、昨日も寝てる間うなってたみたいだけど……どんな夢を見ていたの?」
「夢…………」
「っ…………!」がたがたがた
聞いてすぐに、ぼくは「しまった」と後悔したが、もう遅い。
言葉を聞くやいなや、サーバルちゃんは体をがたがたと震わせ、涙が次々と目から落ち始めた。
「ぁ……あ……いやっ…………」がたがた
「ご、ごめんサーバルちゃん! 無理して言わなくていいから!」
「っ、ひぐっ、うぅっ……ううぅぅぅっ…………」
震えるサーバルちゃんを、ぼくは慌てて抱きしめる。
サーバルちゃんはぼくの左肩に顔を埋め、静かにすすり泣いた。
「かばんさんおはようっス…………」
「かばん殿、おはようございまー…………す………………?」
「うっ、んぐっ、えぐっ…………かばんちゃん………………怖いよぉ……」
「大丈夫……ぼくはここに……ここにいるから……」
「……今は、そっとしておいた方がいいと思うっス」
「……そうでありますね」
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