30:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:07:14.58 ID:PoruoH2d0
「……行っちゃいましたね」
「大丈夫ですかね、かばんさん」
「あの子は強いから、きっと大丈夫ですよ」
「一人であのでかいセルリアンに立ち向かったくらいですから、芯の強さは並大抵じゃ無いですよね。まあ、いくらなんでも無茶だとは思いますけど……」
「いいじゃない。大切な人を守ろうと全力で戦うなんて……」
「…………」
「……ヒグマ? どうかしたんですか?」
「…………うっ」くらっ
「ちょっ、ヒグマ!」
「はぁー……やっぱだめだ。キンシコウ、すまないが運んでくれないか」
「……やっぱり無理してたんですね」
「何も一人で持ち上げなくても……ぼくたちも手伝ったのに」
「……なんとなくな」
「え?」
「要は、かばんさんに少しでも良いところを見せたかったってことですね」
「そんなこと言ってないだろ!!」
「ふふ、冗談ですよ、冗談。担ぎますから、しっかり掴まっていてくださいね」
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