24:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:52:44.41 ID:PoruoH2d0
ずばっ、ざしゅっと石が砕ける音がしたと思うと、一気に三体のセルリアンが倒れた。
「二人とも大丈夫ですか?」
「その声は……キンシコウさん! ヒグマさんとリカオンさんまで!」
「我々セルリアンハンターが来たからにはもう大丈夫ですよ! 今助けますから!」
ヒグマ、キンシコウ、それにリカオンの三人は、それぞれセルリアンの間を縦横無尽に駆け回り始めた。
そして、目にも止まらぬ速さで、次々とセルリアンに斬りかかった。
片方が注意を引き、その隙に片方が石を割るというように、見事な連携でどんどんセルリアンを倒していく。
あっという間に殲滅し、かろうじて生き残った数体は恐れをなして逃げ、セルリアンの影は辺りに一つも見当たらなくなった。
「ったく、世話かけさせやがって。私たちが通りがかってなかったら死んでたぞ」
「あらあら、二人の声を聞きつけて真っ先に助けに行ったのは誰だったかしらー?」にこにこ
「キンシコウ!!///」
「本当にありがとうございます。おかげで助かりました」
「お役に立てて良かったです。最近この辺でセルリアンが大量発生しているとの情報があったので、重点的にパトロールしてたんですよ」
ああ、よかった……
リカオンと話すかばんちゃんの余裕のある表情を見て、私は安堵の表情を浮かばせた。
でも、結局、私は何も出来なかった。
役立たずだ……
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