109:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 02:10:24.01 ID:PoruoH2d0
かみひこーきはどんどんスピードを上げていく。
「はっ……はっ……」
かばんちゃんが投げたかみひこーきはセルリアンの弱点を、私が投げたかみひこーきは、セルリアンの行く先を示した。それなら今度のかみひこーきは、一体何を私に示すというのか。
足がずきずきと痛んで、狩りごっこの時のように全速力で走れないけれど、ただ、かみひこーきを追いかければ何かが変わるという漠然とした期待から、私は走ることをやめようとはしなかった。
「遅いのです」
「遅いのですよ」
「……!」
長らく飛び続けていたかみひこーきが、ようやく地についた場所、そこに立っていたのはコノハ博士とミミちゃん助手だった。
「さあ、ぐずぐずしてる暇はないのです」
「さっさと始めますよ」
「始めるって……何を?」
博士と助手は答える代わりに、私の後ろに立ち、着ている服を掴んで羽を広げる。
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