45: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 17:50:40.87 ID:oMgPCNNI0
「…………ん、ぅ。…………んゅ……」
ところで、さっきから蘭子ちゃんがそわそわしてるような……?
食卓の椅子に座ったまま、ふとももをすりすり擦り合わせて……。
46: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 17:51:33.06 ID:oMgPCNNI0
……いずれ必ず向き合うべき事でした。誰しも時間の問題だったのです。
考えてみれば蘭子ちゃんは、リビングで出されたお茶を繰り返しおかわりしていたように思います。
気を落ち着かせる為か、何杯も……。
47: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 17:53:53.96 ID:oMgPCNNI0
「……わかった。おトイレに行こう、蘭子ちゃん……!」
「美穂チャン!?」
立ち上がる私を、みくちゃんが唖然と見上げます。
48: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 17:58:51.27 ID:oMgPCNNI0
もふもふもふもふもふもふもふもふもふ!!
廊下を大河のように流れるうさぎさんの洪水。
トイレは食堂から徒歩10秒もない距離ですが、今はそれがとても遠く感じられます。
49: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:00:16.42 ID:oMgPCNNI0
殺到するうさぎさんを菜帆ちゃんのぷにぷにボディで弾き(強い……!)、
追ってくるうさぎさんは私のたぬ尻尾でぺしぺし弾いて、
なんとかトイレに辿り着くことができました。
50: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:01:12.85 ID:oMgPCNNI0
「――は、排水溝からぁ……」
51: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:02:31.87 ID:oMgPCNNI0
「あうう〜〜っ!」
「ら、蘭子ちゃん! 今助けてあげるからねっ!」
「引っ張りますよ〜! よいしょっ! よいしょ〜っ!」
52: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:04:01.11 ID:oMgPCNNI0
「あ」
53: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:04:57.72 ID:oMgPCNNI0
「だ」
菜帆ちゃんが口火を切ります。
54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:05:59.06 ID:oMgPCNNI0
「じんせいにはあらがいがたきしれんがあります」
「そしてときには、ひざをおることもあるでしょう」
55: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 18:06:43.91 ID:oMgPCNNI0
「「蘭子ちゃーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!!」」
白い雲にうごうご呑み込まれていく蘭子ちゃん。
蘭子ちゃんを徹底的にもふり倒したうさぎさんは、間もなく私達にも来るでしょう。
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