10:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:34:30.97 ID:ZHvlmj8j0
「飛鳥ちゃん、これあげます!」
ちひろさんはそう言いながら、ボクに本を差し出した。本を受け取り、タイトルを確認する。
「手作りチョコの、作り方……?」
11:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:35:32.30 ID:ZHvlmj8j0
それから材料や包装用紙を買ってきて、今日に至る。時計を確認すると、冷蔵庫にチョコをいれてから一時間半ほど経過していた。
「そろそろかな」
立ち上がり、冷蔵庫から型を取り出す。逆さにして軽く叩くと、小さなハートの形をしたチョコレートがいくつか落ちてきた。何と言うか、直球すぎるなこれは……。
12:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:36:41.50 ID:ZHvlmj8j0
翌日、ボクはいつものように屋上にいた。
フェンスから外を見ると、いつもの見慣れたコンクリートジャングルに、綺麗な夕日が映っている。何度か見たことのある景色だ。ただ、いつもと違うのは、右手に小さな箱を持っていることだった。
焦げ茶色をした包装用紙に、赤と黄色のリボンが結ばれている。交差部分の結び目には、羽根のアクセサリーが付いていた。
結局お菓子会社の策略に、ちひろさんの策略に踊らされてしまったが、意外と楽しいものだということに気付けた。その点は感謝して良いかもしれないな……。
13:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:37:17.19 ID:ZHvlmj8j0
「すまん、待たせた。用事ってなんだ?」
いつもの調子と変わらない、聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
「謝る必要はないさ、急に呼び出したこちらが悪い。さて、今日はなんの日か、知っているかい?」
14:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:38:40.09 ID:ZHvlmj8j0
おわり。飛鳥と同棲したい
依頼出してきます
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