13:名無しNIPPER[sage]
2018/02/14(水) 23:37:17.19 ID:ZHvlmj8j0
「すまん、待たせた。用事ってなんだ?」
いつもの調子と変わらない、聞き慣れた声が後ろから聞こえた。
「謝る必要はないさ、急に呼び出したこちらが悪い。さて、今日はなんの日か、知っているかい?」
箱を見られないよう、自然な動きで振り向く。
「あー……バレンタイン、か?」
「ご名答。そんなキミへサプライズプレゼントだ」
プロデューサーの顔を見る。急に恥ずかしくなってきたが、目を逸らさないようにこらえる。きっとこの夕日なら、自分の顔色を隠せると信じて。
箱の中のチョコへ、ボク自身の想いを乗せ、手を伸ばしながら口を開く。何度も繰り返した言葉を届けるんだ。
「心からの愛情を込めて、キミに贈ろう。……ハッピーバレンタイン、フォーユー」
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