97:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:37:35.31 ID:fFo8HSJq0
「勉強も運動もそこそこできるし、容姿だって童顔を中性的って言えば聞こえは良い。
あんま話さないうちはちょっと近寄りがたいけど、会話の端々で面白いこと言うから話せば人好きのするタイプだ」
「さっきのあいつらも、おまえと仲良くなりたいんだってよ」と彼はけらけら笑う。
「……それならそうと言ってくれれば」
「いや言えねーよ。高校入ってからのおまえ近寄るなオーラ出しまくってるし、何か話を振っても広げようとしないし」
「そうかな」
「そうだ。そう言われた」
「誰に?」
「いろんな人に」
そんなことあるのだろうか、と半信半疑で彼の様子を窺ったのだが、どうにも嘘をついている気配は感じ取れない。
自分から話しかけない上にとりあえず聞き手に回ろうとしていることをだいぶ曲解されている気がする。
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