98:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:38:56.85 ID:fFo8HSJq0
したところで身にならない話は聞いている側からすれば苦痛になりかねない。
何か他人に誇れるものや知識量が豊富なものでもあれば、それについて語ることはできるかもしれない。
ただ、それだって実際のところ難しい。
人付き合いなんてそんなもんだろと思ってしまうのは簡単だけれど、境界を探りながら会話を続けるくらいなら最初から自分の話をしなければいい。
意味のないことをさも意味ありげに話すのには、どうしても苦手意識を持ってしまう。
「そういえば、アオイちゃんって未来のこと好きだったらしいよ」
いきなり何を言い出すんだと反応せずにいると、ソラは、
「あ、好きっていうか気になってるくらいだったと思うわ、たぶん」
と顎に手を当てながら首をかしげる。
アオイちゃん……と頭を巡らせる。
葵、蒼井、あおい、まず名字なのか名前なのか。
「えっと、誰だっけ?」
少し考えても浮かびそうになかったので訊ね返すと、「本気で言ってる?」と信じられないものを見たかのような呆れ顔をされる。
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