追われてます!'
1- 20
200:名無しNIPPER[saga]
2018/06/29(金) 01:47:23.33 ID:CaJ2VfCb0

「……」

「いろいろつらいことがあったから忘れているんだと思う。『本当につらかったら──』って、あの人はあなたに言ってたはずだよ」

「……」

「そっか。思い出せないか。…………でも、それでも大丈夫」

 その答えは今もここにあるから、とエリは「わたし」の手を胸元に押し当てる。

「……じゃあ、アタシが先導するから、あなたはそれに付いてきて」

 言葉の通りにエリは背中を下へと滑らせていく。

「……エリさん」

「……どうしたの?」

「……また、会えますか」

「そうだなあ……」

 くすりと悪戯っぽくエリは笑う。

「うん、会える。……でもその時は、一つだけお願いしたいことがあるんだけどさ」

「……何ですか」と「わたし」は目元を擦りながら今にも泣き出しそうな声で訊ねる。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
341Res/257.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice