1: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2018/02/08(木) 07:47:10.01 ID:9Wp9vh8Yo
※独自設定とコミュバレを含みます。
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765プロ、39プロジェクトオーディション会場。
俺は机に向かって腕を組み、ぐぬぬうむむと悩んでいた。
隣では同僚でもある律子が手元の資料を眺めながら。
「それで、どっちにするんです? その子」
問いかけられてまたもムムムッ。
俺たちは今、事務所に迎える新人アイドルの合否を決めているところだった。
もう少し詳しく言うと有望人材かそうでないかの目星をつけてる真っ最中。
既に応募者たちの歌やダンスの実技テストは終了して、後は面接を残すのみなのだが。
「現段階の実力的には不十分。……でもなー、彼女ったらホント楽しそうに歌うんだよ」
「知ってます。一緒にその場で見てましたから」
「落としたくないなー。泣いてるトコとか見たく無いなぁ〜」
あてつけがましい俺の態度に、律子が呆れたように嘆息する。
「プロデューサー?」
「……んっふ、ダメぇ?」
「あのですね。社長にだって言いましたけど、ウチも慈善事業じゃないですから。
そう手当たり次第に受け入れてちゃ、オーディションする意味が無いでしょう」
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