【クッキー☆】『猫になったBNKRG』
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76:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:23:23.51 ID:kLIsZwOI0
なんとか少年は奪われずに済んだ。
その少年は……?周囲を葛城は見渡したが、それらしい人影はなかった。
車の中にもいない様子を見ると逃げたのだろう。いきなり目の前で男たちが喧嘩を始めたのだ。無理もない。
3人組が車で逃走するのを見つつ、全く困ったもんじゃい、とひとりごちた。
だがこれで少年に借りを作る事が出来た。
以下略 AAS



77:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:23:50.84 ID:kLIsZwOI0
葛城は目の前の敵に気を取られてそれに気が付かなかった。
目を見張った。なんだこの匂いは?記憶を巡らせた。


78:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:24:26.70 ID:kLIsZwOI0
不法投棄された新聞は宙を舞っていた。

拳で弾け飛んだ煙草はどこへ行った?

煙草は火がついたまま新聞へ飛んでいた。
以下略 AAS



79:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:24:57.59 ID:kLIsZwOI0
BNKRGは異臭で目を覚ました。煙?
煙か、煙ね。お母さんが料理を失敗したのね。
瞼を下ろした。
「煙」
ハッとして、目を開けた。
以下略 AAS



80:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:25:27.09 ID:kLIsZwOI0
時計を見る、もう昼だ。疲れがたまっていたのか。こんな時間まで寝るなんて。
跳ね起きる。明らかに異常だ。ベッドにTISはいなかった。
BNKRGはキッチンへ急いだ。ここが火元ではない。煙の流れを見ると、火元は玄関か?
TISはどこへ消えたのだ?思いつくとすれば外か、それとも2階か?
BNKRGは人間の時と勝手が違う階段に難儀しつつ、なるべく息をしないよう2階へ上っていった。
以下略 AAS



81:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:25:58.99 ID:kLIsZwOI0
老朽化した家はいとも簡単に炎に包まれていった。部屋に散らかっていたゴミのせいかもしれない。
2階にTISはいない事を確認し、もう一度下に降りる。
猫の身ではなかなか骨だ。BNKRGは自身の身が猫であることを呪った。
TISは避難したのかもしれない。
そうと決まれば自分も逃げよう、とBNKRGは脚を速める。
以下略 AAS



82:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:26:28.81 ID:kLIsZwOI0
TISは息も絶え絶えに、何かを抱えていた。
「すぐ行く、もうすぐ行く。MZ」
隣部屋は天井まで火の手が回っていた。
TISの足取りが重い、煙を吸い込んでしまったのか?
持っているのはナイフだ。
以下略 AAS



83:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:27:12.51 ID:kLIsZwOI0
BNKRGはTISに飛びついた。手からナイフが落ちる。
すかさずナイフを咥え、距離をとった。

なんでや、低く震えた声だった。
TISは呆然としたまま、半ば怒りを込めた目をしていた。
以下略 AAS



84:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:27:59.66 ID:kLIsZwOI0





以下略 AAS



85:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:28:27.49 ID:kLIsZwOI0
駆けつけた2人の消防隊員が窓を割って入ると、部屋に女性が一人確認できた。
この家の主だろうか。傍に木材の下敷きになった猫がいる。
んん?と消防隊は駆けよった。


86:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:29:04.16 ID:kLIsZwOI0
「まだ、まだ生きろって言うんか。私はもう長くないのに、天寿を全うしろって言うんか、まぁず」
女性は猫に叫ぶように、縋るように声を絞り出していた。
消防隊員は腕を取った。女性は手をはらった。
「俺は消防隊員だ、お前みたいな被災者を見逃すわけにはいかねぇんだ」
「いや気を悪くしないでくれこの辺に生存者の反応があったのでね」
以下略 AAS



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