森久保乃々「さよなら、森久保」
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37:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 20:09:41.09 ID:QxgIwWOp0

 母から貰ったピアス。
 私自身へと向けられる視線を少し吸収してくれるピアス。

 窓ガラスに映る自分の姿を見てみると、
 確かに私自身よりも、シンプルな水色のピアスに目が惹きつけられる気がしました。

 しかし、このピアスは私にとって、
 視線の緩和剤ではあっても、母の愛の象徴ではありませんでした。

『これをお母さんだと思って、いつでも乃々のことを見ているから』

『常に人に見られていると思って行動しなさい』

 私の頭にはこれらの言葉が渦巻いていました。
 ピアスをつけている間、私は、この言葉たちを思い出し、そして、このピアスを外すことは出来ない。
 
 このピアスは、私にとって、決して外すことのできない呪いのピアスなのでした。



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