森久保乃々「さよなら、森久保」
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27:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 19:30:10.73 ID:QxgIwWOp0

 ただ笑っていたのです。
 これまでの短い人生の間に、私は数人ほどただ笑っているだけの笑顔を持つ人に出会ってきました。

 しかし、その人達は表と裏の区別がない、言ってしまえば何も考えていないような単純な人達でした。
 
 ですが、この男性の笑顔は違いました。
 仮面やその裏に隠された恐ろしい何かを匂わせることなく、
 ただただ笑っているだけなのですが、私にはこの人が単純な人には思えない。

 何かを考えているのでしょうけど、そこから恐ろしさというものが全く見えてこなかったのです。

「いえ、そんな、森久保なんて」

 森久保が首を振ると、男性は笑顔をやめ、私の顔や身体をまじまじと見つめました。
 それはもちろん品定めだったのですが、
 その見つめ方は先ほど私が受けたじろじろ、じめじめといったものではなく、もっと清潔なものでした。



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