28:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 19:31:29.97 ID:QxgIwWOp0
「君、アイドルにならない?」
その言葉はあまりにも突然、かけられました。晴れの日に落ちてくる雷のような衝撃でした。
私は一瞬、何を言われたか理解できなくて、その男性の言葉を小さく繰り返しました。
あいどる。あいどる。アイドル。
「えっ……。アイドル? 森久保が……ですか?」
男性は頷いて、名刺を私へと手渡しました。
そこにはシンデレラプロダクション・プロデューサーと書かれていました。
「どうかな? 君ならいいアイドルになれると思うんだけど?」
首を少し傾けて笑うその表情からは、やはり男性の考えのようなものは見えてきませんでした。
それでも私は首を振り続けました。
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