150:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:28:18.14 ID:GJMDUn0X0
駐車場へと向かう途中何人かの人々とすれ違いました。
その人たちは私を見ている気がしました。
水色のピアスを見ている気がしました。私とプロデューサーさんを見ている気がしました。
151:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:29:35.42 ID:GJMDUn0X0
車に戻り、丁寧に施された包装を解き、ピアスを取り出しました。
そのピアスは見れば見るほど、ドレスの色に似ていました。
「プロデューサーさん、このピアスを私につけてくれませんか」
152:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:31:19.25 ID:GJMDUn0X0
暗闇の中で私は手を伸ばしました。
ゆっくりと慎重に伸ばした手は、プロデューサーの身体へと当たりました。
固い身体でした。温かい感触でした。
153:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:32:14.62 ID:GJMDUn0X0
暗闇は明るい色を帯びていきました。
それは赤や青や黄色で、サイリウムのようでした。
お客さんやキノコさん、トレーナーさん、プロデューサーさんの笑顔が花のように、
154:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:33:12.13 ID:GJMDUn0X0
「似合っているよ、森久保」
プロデューサーさんが言いました。私は嬉しくて、涙をこらえながら、首を振りました。
155:名無しNIPPER[saga]
2018/01/24(水) 02:33:44.09 ID:GJMDUn0X0
終わり
156:名無しNIPPER[sage]
2018/01/24(水) 02:51:33.78 ID:fOJ6997c0
おつおつ
読んでてこっちまで苦しくなるくらい凄かった
157:名無しNIPPER[sage]
2018/01/24(水) 12:23:34.49 ID:GJMDUn0X0
読んでくださり、ありがとうございました。
納得いかないところもありますが、自分の限界を書けた気がします。
読者様に何か一つでも残ってくれればうれしいです。
158:名無しNIPPER[sage]
2018/01/24(水) 12:46:20.59 ID:3CaXuSkfO
俺はお前が俺を見たのを見たぞ
159:名無しNIPPER[sage]
2018/01/24(水) 15:13:11.40 ID:F5WN47av0
「面白いね」が死ぬほどつらかった過去の記憶がガガガがガガガ
160:名無しNIPPER[sage]
2018/01/24(水) 18:46:38.56 ID:5FbOIr2U0
乙
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