52: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:40:48.05 ID:VWwRAsjo0
形のいい口元に、綻ぶような笑みが浮かんで。
ほんのり頬に朱を差して、茄子さんはしみじみと呟きます。
53: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:41:30.03 ID:VWwRAsjo0
ありがとう、という言葉が聞こえた気がしました。
ゆったりとした風と柔らかな光に包まれて、私達の意識は遠くなっていきます。
54: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:42:12.50 ID:VWwRAsjo0
―― 2018年 1月某日 事務所
P「では改めて……あけまして」
55: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:43:11.13 ID:VWwRAsjo0
茄子「どうかなさいましたか?」
P「あれ? いや……なんかこういうこと、前にもあったような?」
56: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:44:00.22 ID:VWwRAsjo0
その後の茄子さんは、しばしの休暇を思いっきり楽しんだ。
楓さんと飲みに行ったり。
美嘉や美穂、周子や紗枝、蘭子を連れて初詣に行ったり。
57: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:45:30.53 ID:VWwRAsjo0
―― アイドル女子寮
美穂「ごめんね美嘉ちゃん。急に呼び出しちゃって……」
58: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:46:28.45 ID:VWwRAsjo0
美嘉「し、し、知ってたの? 誰から聞いたの? プロデューサー?」
美穂「え……えっと、誰から聞いたわけじゃなくて……」
59: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:47:41.76 ID:VWwRAsjo0
美嘉ちゃんはぽつぽつと自分の話をしました。
悪魔と人のハーフとして生まれたこと。
妹の莉嘉ちゃんもそうだけど、あちらは人の――お父さんの血が濃いこと。
けど生まれも育ちも埼玉なので、感覚的には人間とほとんど全然変わらないこと。
60: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:49:03.51 ID:VWwRAsjo0
「あのね、美嘉ちゃんさえ良ければ、聞かせて欲しいな」
「ん……何を?」
「美嘉ちゃんがアイドルになった時のこととか、もっと詳しく」
61: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:55:41.54 ID:VWwRAsjo0
〇オマケ
P「…………」
62: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/22(月) 00:12:54.39 ID:B7FFCi5n0
茄子「あ、そうだ。そろそろ戻っても大丈夫ですよ?」
兎「!」
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