60: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/01/21(日) 23:49:03.51 ID:VWwRAsjo0
「あのね、美嘉ちゃんさえ良ければ、聞かせて欲しいな」
「ん……何を?」
「美嘉ちゃんがアイドルになった時のこととか、もっと詳しく」
入れすぎたお醤油のリカバリーに四苦八苦しながら、美嘉ちゃんは苦笑します。
「あんまり大した話じゃないよ?」
「そんなことないよ」
そう、そんなことない。
美嘉ちゃんは私が知らない色々なことを知ってる。
お料理もお洒落もそうだし、アイドルとしての色んな経験とか。
最初の頃の事務所とか、私が会う前のプロデューサーさんとか。
美嘉ちゃんは私の顔を改めて見返して、本気らしいことを察してくれました。
「……ん、わかった。じゃあまず、このお料理をモノにしちゃおうか!」
「うん!」
タイミングよく、みりんを持って響子ちゃんが戻ってきました。
あ、お醤油のことどう説明しよう。
場合によってはお料理のプランを変える必要があるかも。そう思い、美嘉ちゃんと目を見合わせて笑いました。
〜おしまい〜
71Res/45.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20