83:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 18:08:37.91 ID:UQRBQo4z0
最初に葉山の父に不正を突きつけられた時、雪ノ下の父は何もかもおしまいだと思った。議員としての辞職はもちろん、建設会社も風評被害で経営どころではなくなるだろう。自分のしてきたことの大きさが、そこではじめて理解出来た。
だが、状況は思わぬ方向へと進む。
葉山の父は告発しなかったのだ。きっとマスコミに告発すれば、大きな利益と名声を得ることが出来たであろう。しかし、告発することよりも、それを逆手に取ってより大きなものを得ようとしたのだ。
雪ノ下の父は、葉山の父親の言いなりになるしかなかった。自分に従わなければこの事を告発する。俺は不正には関わっていないから何も困らない。そう言って雪ノ下の父親に、不正を告発しない代わりに、あるひとつの条件を突きつけた。
雪ノ下建設を、葉山隼人に継がせること。
すなわち、雪ノ下家の長女雪ノ下陽乃と葉山隼人の結婚だった。
葉山の父は、告発するメリットよりも、雪ノ下建設の会社としての資産価値の方が高いと踏んだのだ。
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