78:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:27:42.91 ID:2X1um2xF0
P「……燃えろ 燃えろ 全部燃えろ これまで積み上げたガラクタも」
P「そいつを大事にしてた僕も 奇跡にすがる浅ましさも」
P「雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて」
79:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:28:21.85 ID:2X1um2xF0
ほたる(プロデューサーさんが歌い終わり、最後に大きくギターをかき鳴らした音が消えると、薪がパチパチと爆ぜる音だけが耳に響きます)
ほたる(多分、ですが……これが口下手なプロデューサーさんの精一杯の応援……なんだと思います)
ほたる(……プロデューサーさんの事ですから、もしかしたら本当はこういう事をやってみたかっただけ、という可能性もありますけど)
80:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:28:53.05 ID:2X1um2xF0
ほたる(それからしばらく、プロデューサーさんは気の向くままにギターを奏でていました)
ほたる(私はそれを聞きながら、たまにプロデューサーさんにそれはどんな曲なんですか、なんて質問をしていたりしました)
ほたる(そうしているうちに日が沈みかけ、焚き火の炎も燻り消えそうなほど小さくなりました)
81:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:29:22.55 ID:2X1um2xF0
ほたる(キャンプ場から帰ってくると、プロデューサーさんは烈火のごとく怒っていたちひろさんに『連絡の一つぐらいは寄越せ、社会人なんだから』とカミナリを落とされました)
ほたる(私も一緒に怒られました。『無事だったから良かったものの不安で死にそうだった』と言われて泣きながら謝りました)
ほたる(そのあと、トレーナーさんにも謝りに行って怒られました)
82:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:29:56.82 ID:2X1um2xF0
――1週間後、ライブ会場――
フレデリカ「ふれー、ふれー、フレデリカ―……ってなわけでついに本番だね〜」
裕子「かつてないさいきっくぱわーの高まりを感じます……今日は成功しそうです、スプーン曲げ!」
83:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:30:23.20 ID:2X1um2xF0
茄子「いえ……年長者だからしっかりしなきゃって思ってるだけで、実は内心は結構緊張してるんです……」
裕子「なんですって!? それはいけませんね……ここは私のさいきっくぱわーで……」
茄子「いえ、ユッコちゃんのお手を煩わせる訳にはいきません……だからほたるちゃんをハグできれば緊張も収まる気がします♪」
84:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:30:51.52 ID:2X1um2xF0
ほたる「ち、違いますよ、ダイヨンのプロデューサーさん……!」
フレデリカ「あー、へーきへーき、ほたるちゃん。プロデューサーには私から上手く言っておくからね」
ほたる(そう言ってウィンクをされましたが、それが更に勘違いを加速させるような気がしてなりません)
85:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:31:23.60 ID:2X1um2xF0
ほたる(カプリスエスパーオトメは現在売り出し中のユニット、という事で、小さなイベントを除いて単独ライブを行うのは今回が2度目という事でした)
ほたる(『ライブ会場もまだ中規模を下回るくらいのとこしかいっぱいに出来ないんだよね〜』とフレデリカさんは言っていましたが、リハーサルで立ったステージからの景色はものすごく広く、これでも小さな会場なんだと思うと気の遠くなるような気持ちでした)
ほたる(その舞台で、フレデリカさん、裕子さん、奈緒さんが躍動しています)
86:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:31:49.93 ID:2X1um2xF0
フレデリカ「みんなー、盛り上がってる〜?」
「うおおおおお!」
奈緒「いい声だな! あたしがもっともっと盛り上げてやるからなー!!」
87:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 01:32:17.46 ID:2X1um2xF0
ほたる(舞台から見た観客席は、サイリウムという星が煌めく夜空みたい)
ほたる(そんな感想を他人事のように思った気がします)
ほたる(曲が流れ始めると、自然と、レッスン通りに体が動きました)
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