1:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:47:48.58 ID:avZpeVmy0
「まったくあの方は...」
仕事終わりで事務所へ帰るタクシーに乗りながら愚痴をこぼします。
「まあまあ、私のためですからね」
「分かっていますよ。プロデューサーはそういう人ですから」
隣の席に座っているエミリーさんにそう言われてしぶしぶ納得しました。
「事務所で開く私の誕生日会の準備をしてくださっていると聞きました!。ふふっ♪」
「あのプロデューサーのことです。きっとサプライズでも用意しているのでしょう」
「Wow!それは楽しみですね!」
喜ぶエミリーさんを見るとつい私まで嬉しくなってしまうのはなぜでしょう。
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2:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:49:02.40 ID:avZpeVmy0
「少しお聞きしたいのですが...エミリーさんは故郷に帰りたいと思うことはありますか?」
「帰りたい...ですか」
こんなタイミングで言うことではないと思いましたが、つい気になったので仕方ありません。
3:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:49:57.68 ID:avZpeVmy0
「エミリーさんはお強いのですね」
「そんなことないですよ。紬さんに比べたらまだまだです」
「...前の私のソロ公演の時もでしたが、エミリーさんは私を過大評価しすぎではありませんか?」
4:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:51:14.16 ID:avZpeVmy0
「それこそ前に私はエミリーさんたちの前で泣いてしまったことがあったじゃないですか」
「はい...。紬さんのソロ公演の時ですよね」
「あの時は見苦しいところをお見せしてしまいましたね。ですが私はあれでよかったのだと思います」
5:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:52:17.21 ID:avZpeVmy0
「弱さを...ですか」
何かを考え込むようにエミリーさんが唸りました。
「でしたら私も紬さんだけに弱さを見せても構いませんか?」
6:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:53:27.52 ID:avZpeVmy0
「ではっ!明日の私の誕生日が終わるまで、紬お姉ちゃんとお呼びしても構いませんか?」
「お、お姉ちゃんですか...」
予想をしてなかったことは言われてつい動転してしまいました。
7:名無しNIPPER[sage ]
2018/01/08(月) 02:54:44.66 ID:avZpeVmy0
「本当ですか!ありがとうございしゅ♪...では遠慮なく...」
「紬お姉ちゃん!これからも、どうかよろしくお願い致しますね♪」
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