196: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:37:51.58 ID:kta593FJ0
「そう、目玉焼きはとても好みが分かれる」
「味付けから焼き加減まで人それぞれに好みがある」
197: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:38:18.84 ID:kta593FJ0
「ねえ、まほ」
「千代美は、まほの好みに合わせて目玉焼きを焼いてくれてるんじゃないのかい」
198: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:39:09.55 ID:kta593FJ0
考えれば考えるほど、辻褄が合う。
目玉焼きどころか、コーヒーの一杯ですら、千代美は私の好みに淹れてくれるのだ。
仮にミカの推測が本当だとすれば、私は、私の事をそこまで想ってくれている人に対して、疑うような事を。
199: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:39:35.76 ID:kta593FJ0
千代美は今、サンドイッチを作っている。恐らくそれで分かる事か。
まあ、きっと、何が入っていても美味い。それは間違い無いだろう。
ひとまず。
200: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:40:19.32 ID:kta593FJ0
「本当に不味いね、これ」
「溢さずにお話が出来れば何でも良かったのよ」
言って、ダージリンはこちらを軽く睨んだ。
201: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:41:45.89 ID:kta593FJ0
【千代美】
「千代美」
「まほ。ミカから聞いたんだろ」
202:名無しNIPPER
2018/01/12(金) 19:42:36.35 ID:kta593FJ0
「何故」
「決まってるじゃん」
好きだから。
203:名無しNIPPER
2018/01/12(金) 19:43:49.05 ID:kta593FJ0
「美味い」
「えへへ、やったあ」
まほの目に、みるみる涙が溢れ、流れていく。
204: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:44:21.82 ID:kta593FJ0
でも、ひとつだけ。
二人でソファに倒れ込み、私はまほにお願いをした。
「昨日のあれ、やって」
205: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:44:54.80 ID:kta593FJ0
「ご馳走さまだわ」
「全くだね」
嘘だろ、おい。
206: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:45:36.14 ID:kta593FJ0
「隠れてたな」
「人聞きが悪いね」
「貴女達が話し掛けづらいだけよ」
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