172: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 18:55:16.86 ID:ojaRw0Ig0
【まほ】
結論から言うと、本は見付からなかった。
173: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 18:57:41.70 ID:ojaRw0Ig0
「行き逢いませんでしたか」
あっけらかんとして言う店員に一瞬、怒りがこみ上げたが、店員に怒っても仕方ない。
落とし物や忘れ物であれば店で管理するだろうが、客が持ち去った物に責任は持てまい。
174: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 18:58:51.09 ID:ojaRw0Ig0
「まほ、ごめん」
「いや」
悪いのは私だ。
175: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:00:26.68 ID:ojaRw0Ig0
【ダージリン】
「タオルと着替え、置いておくわよ」
「済まないね、ダージリン。ありがとう」
176: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:01:29.89 ID:ojaRw0Ig0
私が帰った時には彼女の体はすっかり冷えていたので、こちらの家に引っ張り込んでお風呂をあげている所。
「夕飯の当てはあるの」
「無いね」
177: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:02:12.18 ID:ojaRw0Ig0
「あら、帰って来たみたいね」
「ええっ、あれだけ待っても帰って来なかったのに、お風呂に入った途端かい」
そういうものよ、と笑う。
178: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:03:11.88 ID:ojaRw0Ig0
「このお弁当箱と文庫本を渡せばいいのよね」
「うん、頼んだよ」
はいはい、と言って隣の家へ。
179: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/11(木) 19:04:41.15 ID:ojaRw0Ig0
今日のぶん終わり
たぶんもう少しで完結しますので、もう暫くお付き合いください
180: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 08:37:30.47 ID:NDtKQXWL0
今晩、完結まで一気に投下します
長くなりますがよろしくお付き合いください
181: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:25:00.59 ID:kta593FJ0
【ミカ】
あかときは終に行く
もう帰してはくれぬ
182: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2018/01/12(金) 19:26:03.12 ID:kta593FJ0
「わあ、えっち」
「やかましい。ミカ、何故お前があの本を持っている」
「お風呂のあとじゃ駄目かな」
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