ぐだ子「監査官が来るから皆帰って〜」 エレシュキガル「ええ!?」
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1:名無しNIPPER
2017/12/31(日) 12:19:59.48 ID:zCvA7l+F0
〜村〜


監査官「それでは、カルデアのサーヴァント達が退去していない可能性がある……という事ですね」

職員「俺はカルデアが帰還した直後に魔術協会から呼び出されて山を下りたから、それ以降の事は判らんよ」

職員「しかし、連中はマスターの事を慕っていたからな」

職員「退去命令を無視して居残っている連中がいないとも限らない」

監査官「なるほど、有益な情報、ありがとうございます」

職員「……」

監査官「ひとつ宜しいでしょうか」

職員「何だ」

監査官「貴方はカルデアの職員で、あのマスター達と共に人理を守ってきたんですよね?」

監査官「お互いに強い信頼関係で結ばれていたのだと思うのですが……罪悪感とかはないのですか?」

職員「……そりゃあ、あるさ」

職員「けど、何時までもカルデアにしがみ付いていても仕方ないだろう」

職員「こっちにも、生活ってものがあるんだから」

監査官「まあ、それもそうですよね」

職員「……こっちも、一つ質問いいか」

監査官「答えられる事なら」

職員「アンタらは、カルデアをどうするつもりだ」

職員「俺としては、もう放っといてやってほしいんだがな」

監査官「それは……私のボスが決める事ですよ」

監査官「私は監査官の一人にすぎないんですから」

職員「……そう、か」

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 12:29:39.24 ID:zCvA7l+F0
監査官「さて、私はそろそろカルデアに向かいます」

職員「……」

監査官「そんなに落ち込むことないでしょう、貴方にとってはもう終わった事なんですから」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 12:46:00.23 ID:zCvA7l+F0
報告書  204-3343

日時   規定により抹消

報告者  規定により抹消
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:00:11.48 ID:zCvA7l+F0
監査官として与えられた部屋で書類をまとめていると、部屋をノックする音が聞こえました。



「すみません、誰かいますか」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:10:41.96 ID:zCvA7l+F0
「どうぞ、お掛けください」

「……は、はい」

「緊張していますか?」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:14:20.46 ID:zCvA7l+F0
「……知ってる、癖に」

「はい?」

「知ってる癖に、どうしてそんなこと言うの」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:21:44.76 ID:zCvA7l+F0
彼女……いえ、敢えてぐだ子と呼びましょう。

ぐだ子は、世界を救った英雄だといわれています。

そう報告されています。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:28:29.61 ID:zCvA7l+F0
何かの偶然と運気に恵まれて、第一特異点を突破できたとしましょう。

全てが順調に進みカルデアからのバックアップが十全に発揮できれば、そういう事もあるかもしれません。

けど、続けて第二特異点、第三特異点を突破できる可能性は極めて少ない。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:46:00.96 ID:zCvA7l+F0
「では、まず、貴女の得意な魔術に関してお聞きしましょうか」

「ま、まじゅつ……」

「はい、そうです、使えますよね、カルデアのマスターなら」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:47:05.69 ID:zCvA7l+F0
「あの、ぐだ子さん、その紙は」

「え、あ、あれ、違うんですこの紙は、その」


以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 13:53:56.60 ID:zCvA7l+F0
私は彼女に気取られないように探知魔術を開放しました。

部屋の内部に魔術反応は有りません。

霊波の乱れも感じられない。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 14:07:48.13 ID:zCvA7l+F0
「では質問を続けましょう、貴女の魔術的性についてです、該当機関で検査を受けた事は?」

「え、あ、あの」

「ご家族の誰かが魔術に携わっていた事は?」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 14:17:09.63 ID:zCvA7l+F0
審問は2時間続きました。

内容については「簡単ではあるが複雑に解釈することも可能な質問」を繰り返しました。

彼女の精神を弱らせるためです。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:05:35.03 ID:odMW9pexO
真実を暴く仕事とはいえ、命知らずだなぁ…


15:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 20:55:47.49 ID:zCvA7l+F0
「……申し訳ありません、少し口調が強すぎましたね」

「い、いえ……」

「お茶でも淹れましょうか、貴女の母国の……えーと、グリーンティでしたっけ、それも用意できますよ」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 20:57:15.10 ID:zCvA7l+F0
「お茶、冷めないうちにどうぞ」

「……はい」

「一つ、勘違いしてらっしゃるのかもしれませんが、私は別に貴女が憎いわけではないのです」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 21:00:41.74 ID:zCvA7l+F0
「あ、あの、本当に、本当に助けて、くれるんですか」

「ええ、ええ、助けますよ、ですから……」

「お、お願いします!助け、助けてください!」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 21:10:01.88 ID:zCvA7l+F0
世界を救ったと言われる英雄が。

魔術王を倒したという英雄が。

カルデアの最重要人物である彼女が。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 21:16:54.65 ID:zCvA7l+F0
その直後、彼女は激しくお茶を吹き出しました。

……しまった、混入していた薬を察知されましたか。

言い訳を考える必要がありますね。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 21:25:34.48 ID:aFuJtu/SO
ロードエルメロイにせい「カルデアの監査は、私がしきる」なら安心できそう


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