エンド・オブ・オオアライのようです
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546: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/07/21(土) 23:05:57.24 ID:Ju5Lf/AP0
「………不知火に何か落ち度でも?」

「たまご……」

畏怖と敬意の念を持って見つめていると、それに気づいた不知火が低い声で訪ねてきた。10秒も浴びれば台湾の珍味【鉄卵】も独りでに割れること請け合いなその鋭い視線に、私もホールドアップを余儀なくされる。

眼だけで人を殺せるタイプだこの子。

「た、たまご」

「…………あの、別に怒っているわけではないのですが」

戦場のど真ん中で戦意喪失アピールを始めてしまった私に、不知火が困惑したような声色(と、益々鋭くなった目付き)で某睦月型のような台詞を口にする。うん、私もよく解ってるんだけどね、これは仕方ない。

例え調教した猛獣使いがすぐ近くに居たとしても、檻がない状態でライオンと至近距離で顔を付き合わせて怯えずにすむ人なんていないでしょ?同じ事よ。

「悪気がないのは解りますが、瑞鳳さんにそのような反応をされると少し傷つきますね……っと」

私と不知火の奇妙な──そして二人の練度を鑑みても流石に無防備な──膠着状態に終わりを告げたのは、少し離れた場所で立て続けに響いた地響き二つ。

直後、在日米軍の飛ばす対地攻撃機の編隊が爆弾を投下しながらすぐ近くの空を駆け抜けていく。


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