エンド・オブ・オオアライのようです
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358: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/18(日) 23:02:19.67 ID:dGcshbyk0
ヘルム、カブトガニと一口に言っても、零戦が21型だけではないのと同じで派生型が存在する。99式やドイツの“スツーカ”のように急降下運動を寧ろ得意とする型、防盾性能が高い型、火力や旋回性能に強化が加えられている型など種類は多く、極めて広い用途で使われているのは確かだが全てが全くの同一機種というわけではない。

そして、それらは一見同じ形状に見えてその実エンジン音や挙動、機体の細かい構造などに微かにではあるものの差異が見られる。私達艦娘は、その差異を一目で見分けられるよう幾度となく訓練を重ね各型の特徴も徹底的に頭に叩き込んできた。

視認できたのは一瞬だが間違いない、あれは絶対に“零戦系”だ。

(そう……解っていたからこそ、私達は奴等が上方を取りに行くとは思わず反応が遅れた)

敵の動きに躊躇は全くなかった。減速も射撃の予備動作もなく、私達に一瞥すらくれずにその横を駆け抜けていった。つまり敵は、恐らく私達が零戦系の迎撃を予測していたこともその対処法も計算尽くであの編成の部隊を投入してきた可能性が高い。

《……敵の動き、頭が良すぎますね》

由良の呟きに、私も胸の内で同意を示す。

軽空母ヌ級と軽巡ナ級、どちらもelite或いはflagshipであるとは聞いたが所詮は“非ヒト型”の筈だ。奴等だけで、こんなに戦略的な動きが取れるとは思えない。


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