道明寺歌鈴「共に歩きたいから」
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15: ◆u71RyimI2MeR[sage saga]
2017/12/26(火) 22:49:48.80 ID:+y8PjNgpo


 私の用意した食事を美味しそうに食べるプロデューサーさんを見ていたらクリスマスというよりも、普段の土曜日みたいな雰囲気になっていました。
 私の今日の収録のこと。茄子さんがアドバイスしてくれたこと。プロデューサーさんのお仕事のことや、私の学校での成績がどうだったとか他愛もないお話をしていたらあっという間に時間が過ぎていきました。
 もうこんな時間と、時計へと向けた視線が窓の外の景色を視界へと映しました。

「あの、プロデューサーさん」

「ん? どうした、ってあぁ……」

 しっとりと降っていた雪はいつの間にか勢いを増して舞い荒れていました。

「これじゃあ積もっちゃいますね」

「そうだな……というか帰れない気がする」

「ということは……泊まり、まつ…ますかっ!?」

 思わぬ展開に心がどくんと跳ね上がります。お家に招くだけでも進歩したのに、プロデューサーさんとお、お泊りなんて…えへへ……

「いや、流石にそれは…でも、うーん……」

「と、泊にゃってもいいでしゅよ…?」

 顔がかあっと熱くなります。噛んでしまった恥ずかしさじゃないのは分かりきってますが、私にはどうしようもなく。
 ドキドキとしながら返事を待っていると、徐ろにプロデューサーさんが立ち上がりました。
 い、いきなりですかっ!? まだ早いですよぉ……なんて思っていたら「ちょっと外の様子見てくる」とだけ言い残して出ていってしまいました。部屋に残されたのは私だけです。むうぅ、と頬を膨らませても空しいだけです。仕方ないので食器とかを片付けていると玄関の扉が開く音が。

「もう! いきなりどうしt……」

「……シャワーを貸していただけないでしょうか歌鈴さん」

 雪まみれのプロデューサーさんがそこにいました。




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