33:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 10:47:40.53 ID:ZFTv3wkS0
「社長…。ライブのセンターの件で話をしていたんだけど…」
伊織が言うと、社長は頷きながら
「あぁ、その話は聞いてるよ。キミ、その件はどう思ってるんだい」
34:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 10:53:30.97 ID:ZFTv3wkS0
「私もこの前のライブといい、君達の成長ぶりには感心しているよ。だから君達に自由にやらせてみるのもいいかもしれないと思う。君達が望むのなら、私はそのような制度を取り入れてみてもいいと思う。律子君、結果はきみが決めるんだ」
「は…はい。」
どうして…
35:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 10:58:47.70 ID:ZFTv3wkS0
「あぁ、如月君なんだがね。今如月君の話をしに来たんだけども…」
「千早がどうかしたんですか?」
プロデューサーさんが聞くと、社長は浮かない顔をしながらもこう言った
36:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:01:49.83 ID:ZFTv3wkS0
「千早…何考えてるのよ」
伊織が少し苛だたしそうに呟く
「社長…!それってどこでやるんですか?」
37:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:06:57.51 ID:ZFTv3wkS0
千早ちゃん…何を考えているの
何を…何を……!
千早ちゃんがいるだろう場所に着く頃には、もう夕暮れ時になっていた
38:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:15:45.38 ID:ZFTv3wkS0
千早ちゃんは目を瞑ると、パッと開いて歌い出した
「______♪」
よく響く透き通った歌声が広場に響き渡った
39:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:19:16.11 ID:ZFTv3wkS0
千早ちゃんが歌う姿は、センターを務めてもいいのではないかと思えるもので、
1人のアーティストとして歌っているような千早ちゃんの姿に、私はみとれていたのだった
一致団結
40:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:22:34.82 ID:ZFTv3wkS0
「今日はありがとうございました」
歌い終わり、バタバタと人が動くなかを、私はかき抜けていった
「千早ちゃん!」
41:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:26:26.25 ID:ZFTv3wkS0
「千早ちゃん。ライブすごかったね。思わずみとれちゃったよ」
「そう。それは良かったわ。少し上手くできるか不安だったの」
「ううん。とても良かったと思う。でも…」
42:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:29:57.29 ID:ZFTv3wkS0
「私がしたことは悪いと思ってる。春香の言う、楽しく、は私は嫌いじゃないわ。とても大事なことだと思う。でも私はもっと歌を歌っていきたいの」
「私がしたことは許されることではないと思う。でも、こうして歌が歌えるなら、私は765プロをやめて、一から始めることになっても良いと思う」
千早ちゃんは私を見て言った
43:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:32:06.41 ID:ZFTv3wkS0
私は何を悩んでいたのだろう
わだかまりのない、すっきりとした顔で話す千早ちゃんを見て
私はすっきりとした気持ちになっていった
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