38:名無しNIPPER
2017/12/26(火) 11:15:45.38 ID:ZFTv3wkS0
千早ちゃんは目を瞑ると、パッと開いて歌い出した
「______♪」
よく響く透き通った歌声が広場に響き渡った
いつしか私も千早ちゃんが歌う姿をじっと見ながら、その場に立ち尽くしていた
千早ちゃんがわレッスンを抜け出してまで練習場を去っていった理由
もっと歌いたいと言っていた理由
こうして路上ライブをして歌っている理由
そして、人が集まっている理由
それが、私にはなんとなく分かる気がした
みんなで踊っていたときよりも、千早ちゃんは活き活きと歌っていた
伊織が言っていた、歌だけではダメだという言葉をかき消すように、ダンスもしっかりと踊っていた
千早ちゃんは決してダンスが踊れないんじゃない
みんなが知らないところで、ダンスの練習を積んでいたのだ
なんで練習では目立たなかったのだろう
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