【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
88:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 18:26:17.08 ID:ZtE3BbpK0

 フレンはたしかに見たのだ。

 昨日、ゆうきがフレンとブレイに逃げてとだけ短く告げて、今まさにウバイトールが襲いかかろうとしているめぐみの元へ駆けたとき。

 そのときに、見たのだ。

 ゆうきの背中に漂う、戦士の風格。勇気溢れるグリフィンの翼を。

「信じてたのに……」

「……ブレイは、まだ信じてるグリ」

「え……?」

 今の今で黙りこくっていた傍らのブレイ。彼が口を開いた。ブレイの目は遙か遠くを見据えていて、その決然とした目に、もう涙はなかった。

「信じてるって、何をニコ?」

「……ゆうきは戻ってきてくれるグリ。ブレイはゆうきを信じているグリ」

「どうして、そんなことが言えるニコ?」

「だって、ゆうきはプリキュアをやめるなんて一言も言ってないグリ」 ブレイはやっぱり、なぜか自信満々に。「それがブレイが考えた答えグリ。ブレイはゆうきを信じてるグリ」

「……そうニコ。勝手にすればいいニコ」

 もう、信じて裏切られるなんてまっぴらだ。きっと自分はゆうきのことを気に入っていたのだろう。だからこんなに空虚な気持ちになっているのだ。

「でも、大丈夫よ。どちらにしろ、あなたたちは私が守るから」

 ただ、今はゆうきを失ったさみしさを、めぐみの温かい腕と言葉で埋めておきたい。めぐみがかけてくれる優しい言葉がただただ心地いい。

「大丈夫。あなたたちは、私が絶対に守るからね」


「言葉だけならなんとでも言えるぞ? プリキュア」


「っ……!」

 それはやはり、唐突に現れた。ほまれ町を通るほまれ川、そこにかかる橋の中央に、彼は立っていた。

「ゴーダーツ……!」

 それは深く欲望に根ざした、アンリミテッド。闇の戦士、ゴーダーツだ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice