【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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59:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:15:24.53 ID:0m/dVbvg0

「うん。分かった。じゃ、先に教室に行ってるねー」

 ユキナは元気にぱたぱたと駆けていった。ユキナはミーハーな面も強いが、こういうところはさっぱりしていて気持ちのいい友達だ。

「……じゃあ、ちょっと人のいないところに行きましょうか。中庭でいい?」

「そうだね。この時間なら、人もいないだろうし」

「いい加減、フレンを鞄から出してあげなくちゃ、可哀想だし」

「あ……ブレイもだ」

 言ってから、忘れてたの!? とばかりに鞄の中身がゴソゴソ動く。申し訳ないことをしてしまった。急いで校舎脇の中庭に向かうと、やはり人気はなかった。

「ごめんね、ブレイ。今出してあげるからね」

 ゆうきがジッパーを開けると、ぷはぁ、とブレイが顔を出した。

「ゆうき! ひどいグリ! 鞄の中に入れるなら入れるで、もっとゆっくりと入れてくれないと苦しいグリ!」

「ごめん! いきなりユキナが来てびっくりしちゃってさ」

 ブレイの顔は真っ赤だ。本当に苦しかったのかもしれない。

「今度はちゃんと入れる場所とか考えるから。ごめんね」

「グリ。頼むグリよ」

「偉そうニコね。運んでもらってる分際で何をわがままを言っているニコ」

 すとっ、と。中庭に華麗に降り立ったのは、薄いライトブルーのぬいぐるみ……のような自称優しさの王女、フレンである。

「フレンだって運んでもらってるグリ!!」

「あら、当たり前ニコよ。だってあたしは優しさの王女なのだからニコ」

「ブレイだって勇気の王子グリ!」

「でも “弱虫” ニコ」

「フレンだって優しくないグリ!」

「な、何ですって!?」



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